和尚さんのさわやか説法214 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 本年は皆様、ご周知の通り、八戸湊村出身の「西有穆山禅師没後百年」の年であり、その遺徳を顕彰し、記念事業が開催されてきている。 穆山禅師の御命日は12月4日であり、この時
和尚さんのさわやか説法214 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 本年は皆様、ご周知の通り、八戸湊村出身の「西有穆山禅師没後百年」の年であり、その遺徳を顕彰し、記念事業が開催されてきている。 穆山禅師の御命日は12月4日であり、この時
和尚さんのさわやか説法213 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「父、死す!!」 嘉永二年(1849)金英和尚こと万吉、29才の時であった。万吉が故郷湊村から江戸へ向かったのが天保十年(1839)19オの時であり、駒込は吉祥寺旃檀林にて
和尚さんのさわやか説法212 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 江戸時代は牛込にある鳳林寺にありて、金英和尚は、何か胸騒ぎを覚えていた。 耳の奥というか、胸の芯に、母の悲痛な叫び声が響くのである。 「万吉やぁー。」 「万吉ー。」と自
和尚さんのさわやか説法211 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 暑いお盆である。例え冷夏であったとしても、「お盆」は、やっぱり暑くて熱いのである。私は何かこの期間は、日本人の心にある亡き人を想い、御先祖を偲ぶ「魂のエネルギー」というもの
和尚さんのさわやか説法210 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 縁とは不思議なものである。出合うべくして出合うのか。起こるべくして起きるのか。 只今「さわやか説法」では、「創作ぼくざん物語」を連載し、3月号からは、江戸は牛込にある「鳳
和尚さんのさわやか説法209 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 穆山様こと、金英和尚は、若干23才で、花のお江戸は牛込にある瑞祥山鳳林寺第15代の住職となり、27才にて晋山式の盛儀を迎えた。 この晋山式を迎えるにあたり、金英和尚は鳳林
和尚さんのさわやか説法208 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 穆山様こと金英和尚は、牛込は瑞祥山鳳林寺の山門に向かい、先導する檀家さん方が朗々と歌い上げる 『木遣(きや)り』の祝い歌の中、ゆっくりと歩んでいた。 沿道では、地域の皆な
和尚さんのさわやか説法207 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「かぁー。いい天気だなぁー。」 「こりゃぁー。久しぶりの日本晴れだな!!」 時は弘化4年(1847)、場所(ところ)は、花のお江戸は牛込(うしごめ)界隈(現東京新宿区内)で
和尚さんのさわやか説法206 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 さてさて今月号もまた「さわやか説法」は「創作ぼくざん物語」の続きであります。 漢学者、菊地竹庵先生は穆山(ぼくざん)こと幼名万吉。そして今は金英と呼ばれる和尚の顔を、まじ
和尚さんのさわやか説法205 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 新年明けましておめでとうございます。 皆様にとりまして、この丑年が「もうもう最高の年」であることを祈念しております。「ウッシッシ」と喜び、笑い声が出てくるような年であれば