芝居版「創作 ぼくざん物語」パート16
第4幕 金英和尚 故郷へ帰るパートⅣ

和尚さんのさわやか説法214 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延   本年は皆様、ご周知の通り、八戸湊村出身の「西有穆山禅師没後百年」の年であり、その遺徳を顕彰し、記念事業が開催されてきている。  穆山禅師の御命日は12月4日であり、この時


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート15
第4幕 金英和尚 故郷へ帰るパートⅢ

和尚さんのさわやか説法213 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「父、死す!!」  嘉永二年(1849)金英和尚こと万吉、29才の時であった。万吉が故郷湊村から江戸へ向かったのが天保十年(1839)19オの時であり、駒込は吉祥寺旃檀林にて


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート14
第4幕 金英和尚 故郷へ帰るパートⅡ

和尚さんのさわやか説法212 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延   江戸時代は牛込にある鳳林寺にありて、金英和尚は、何か胸騒ぎを覚えていた。  耳の奥というか、胸の芯に、母の悲痛な叫び声が響くのである。 「万吉やぁー。」 「万吉ー。」と自


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート13
第4幕 金英和尚 故郷へ帰るパートⅠ

和尚さんのさわやか説法211 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  暑いお盆である。例え冷夏であったとしても、「お盆」は、やっぱり暑くて熱いのである。私は何かこの期間は、日本人の心にある亡き人を想い、御先祖を偲ぶ「魂のエネルギー」というもの


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート12
第3幕 花のお江戸で晋山開堂(しんざんかいどう)パートⅣ

和尚さんのさわやか説法210 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  縁とは不思議なものである。出合うべくして出合うのか。起こるべくして起きるのか。  只今「さわやか説法」では、「創作ぼくざん物語」を連載し、3月号からは、江戸は牛込にある「鳳


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート11
第3幕 花のお江戸で晋山開堂(しんざんかいどう)パートⅢ

和尚さんのさわやか説法209 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  穆山様こと、金英和尚は、若干23才で、花のお江戸は牛込にある瑞祥山鳳林寺第15代の住職となり、27才にて晋山式の盛儀を迎えた。  この晋山式を迎えるにあたり、金英和尚は鳳林


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート10
第3幕 花のお江戸で晋山開堂(しんざんかいどう)パートⅡ

和尚さんのさわやか説法208 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  穆山様こと金英和尚は、牛込は瑞祥山鳳林寺の山門に向かい、先導する檀家さん方が朗々と歌い上げる 『木遣(きや)り』の祝い歌の中、ゆっくりと歩んでいた。  沿道では、地域の皆な


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート9
第3幕 花のお江戸で晋山開堂(しんさんかいどう)パートⅠ

和尚さんのさわやか説法207 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「かぁー。いい天気だなぁー。」 「こりゃぁー。久しぶりの日本晴れだな!!」  時は弘化4年(1847)、場所(ところ)は、花のお江戸は牛込(うしごめ)界隈(現東京新宿区内)で


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート8
第2幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅤ

和尚さんのさわやか説法206 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  さてさて今月号もまた「さわやか説法」は「創作ぼくざん物語」の続きであります。  漢学者、菊地竹庵先生は穆山(ぼくざん)こと幼名万吉。そして今は金英と呼ばれる和尚の顔を、まじ


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート7
第2幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅣ

和尚さんのさわやか説法205 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  新年明けましておめでとうございます。  皆様にとりまして、この丑年が「もうもう最高の年」であることを祈念しております。「ウッシッシ」と喜び、笑い声が出てくるような年であれば