ワンニャン供労物語

和尚さんのさわやか説法174 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  今月号の「さわやか説法」のタイトルは「ワンニャン供労(くろう)物語」とした。  ちょっと奇妙である。ワンニャンは犬と猫のことだが、供労とは、供養(くよう)と苦労(くろう)の


くもの糸 パートⅤ 「—悪たれ川流之介的 カンダタの心とは—」

和尚さんのさわやか説法173 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  私は昨年来、かの有名な芥川龍之介の名前をもじり、「悪たれ川流之介」となって、これまた有名な彼の代表作でもある「くもの糸」を勝手にいじくりまわし、歪曲(わいきょく)、猥雑(わ


くもの糸 パート4—悪たれ川流之介的「くもの糸」のその後—

和尚さんのさわやか説法167 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  私は、ここ3ヶ月に渡り、「悪たれ川 流之介」となり、かの有名な芥川の「くもの糸」のその後(ご)を脚色し、自説を展開してきた。  今月号のパート4で最終章とするが、最も言いた


「くもの糸」パート2

和尚さんのさわやか説法165 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  先月号の「さわやか説法」で、私は芥川龍之介の「くもの糸」の朗読を聞いて、子供時代に読んだそれと、大人になり、あるいは和尚としての現在とでは、その印象の受け取り方が違っている