和尚さんのさわやか説法220 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 カンダタは、「何だか無性に、皆なの為にしたくなった」「苦しんでいる皆なを見ていて、そのままにしてはおけない」との心になっていた。 それは、自分もいろいろな苦しみを体験し分
和尚さんのさわやか説法220 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 カンダタは、「何だか無性に、皆なの為にしたくなった」「苦しんでいる皆なを見ていて、そのままにしてはおけない」との心になっていた。 それは、自分もいろいろな苦しみを体験し分
和尚さんのさわやか説法219 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 先月号まで、この「さわやか説法」では、平成20年6月号から2年間に渡り、郷土の偉人であり名僧と称賛される西有穆山禅師を題材にして芝居版「創作 ぼくざん物語」を展開してきた。
和尚さんのさわやか説法218 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「金英和尚。ただ今故郷南部から帰山致しましたぁー」 江戸は牛込「鳳林寺」の山門の前に立つと、渾身の力をふりしぼるかのようにして叫んだ。 道中の疲れもみせずいや、かえって
和尚さんのさわやか説法217 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 そろそろ、芝居版「ぼくざん物語」もエピローグであります。 金英和尚こと万吉(後の西有穆山)は、母から厳しい鉄槌を受け素直に自己の初心に立ち返ることができた。 万吉は知っ
和尚さんのさわやか説法216 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 母は我が子を救う為には、自分は「地獄」に墮してまでもと思うのだろう!! 八戸の偉人、近代の名僧と称讃される西有穆山禅師を「穆山」たらしめたのは、この「母の心」「なをの心」
和尚さんのさわやか説法215 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 新年 明けまして おめでとうございます。 皆様にとりまして この寅年が よき年であり福寿無量なる年であることを祈念しております。 お正月早々、「お屠蘇」を飲み過ぎ、「大虎
和尚さんのさわやか説法214 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 本年は皆様、ご周知の通り、八戸湊村出身の「西有穆山禅師没後百年」の年であり、その遺徳を顕彰し、記念事業が開催されてきている。 穆山禅師の御命日は12月4日であり、この時
和尚さんのさわやか説法213 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「父、死す!!」 嘉永二年(1849)金英和尚こと万吉、29才の時であった。万吉が故郷湊村から江戸へ向かったのが天保十年(1839)19オの時であり、駒込は吉祥寺旃檀林にて
和尚さんのさわやか説法212 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 江戸時代は牛込にある鳳林寺にありて、金英和尚は、何か胸騒ぎを覚えていた。 耳の奥というか、胸の芯に、母の悲痛な叫び声が響くのである。 「万吉やぁー。」 「万吉ー。」と自
和尚さんのさわやか説法211 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 暑いお盆である。例え冷夏であったとしても、「お盆」は、やっぱり暑くて熱いのである。私は何かこの期間は、日本人の心にある亡き人を想い、御先祖を偲ぶ「魂のエネルギー」というもの