芝居版「創作 ぼくざん物語」パート9
第3幕 花のお江戸で晋山開堂(しんさんかいどう)パートⅠ

和尚さんのさわやか説法207 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「かぁー。いい天気だなぁー。」 「こりゃぁー。久しぶりの日本晴れだな!!」  時は弘化4年(1847)、場所(ところ)は、花のお江戸は牛込(うしごめ)界隈(現東京新宿区内)で


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート8
第2幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅤ

和尚さんのさわやか説法206 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  さてさて今月号もまた「さわやか説法」は「創作ぼくざん物語」の続きであります。  漢学者、菊地竹庵先生は穆山(ぼくざん)こと幼名万吉。そして今は金英と呼ばれる和尚の顔を、まじ


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート7
第2幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅣ

和尚さんのさわやか説法205 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  新年明けましておめでとうございます。  皆様にとりまして、この丑年が「もうもう最高の年」であることを祈念しております。「ウッシッシ」と喜び、笑い声が出てくるような年であれば


芝居版「創作 ぼくざん物語」パート6
第2幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅢ

和尚さんのさわやか説法204 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  漢学の師・菊地竹庵は、こう言い切った。 「金英さん!!アンタは『地獄』を見てきたね」  その言葉を聞いた時、西有穆山こと金英和尚は、自分の幼少の頃のある光景が突如として思い


芝居版「創作 ぼくざん物語」パートⅤ
第二幕 花のお江戸は「えーど、えーど」パートⅡ

和尚さんのさわやか説法203 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  西有穆山様こと、金英和尚が江戸に上り、仏教の研鑽修行の為、駒込は吉祥寺旃檀林(きちじょうじせんだんりん)に身を投じたのは、天保12年(1841)年21才の時であった。 —そ


芝居版「創作 ぼくざん物語」パートⅣ
第二幕 花のお江戸は「えーど、えーど」

和尚さんのさわやか説法202 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「へェーへぇっくしょん!!」  万吉は思わず、大きなくしゃみをした。 「誰か俺の噂してるんだべが」 万吉は南部なまりでそのくしゃみのあまりの大きさの故に驚いて、心の中でつぶや


芝居版「創作 ぼくざん物語」パートⅢ
第一幕 豆腐屋「うど屋」の井戸端

和尚さんのさわやか説法201 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  お盆である。読者の皆さんは、それぞれに菩提寺に、あるいはお墓にと、お盆の御馳走やお花を持って、お参りなさるでしょう。  お墓では迎火を焚き、本堂ではお線香を上げる。  もう


芝居版「創作 ぼくざん物語」パートⅡ
第一幕 豆腐屋「うど屋」の井戸端

和尚さんのさわやか説法200 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  今月号で「さわやか説法」は、200号となる。  思い返すに、第1号は平成元年の9月であり、第100号は平成9年の12月であった。  よくもまぁ、この20年間書き続けてきたも


芝居版 「創作 ぼくざん物語」 パートⅠ
第一幕 豆腐屋「うど屋」の井戸端

和尚さんのさわやか説法199 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延  皆さんは、郷土の偉人、明治期日本の名僧と称される八戸湊町出身の「西有穆山(にしありぼくざん)」という和尚様を御存知であろうか?  知る人ぞ知る!!知らない人は、まるっきり知