和尚さんのさわやか説法204 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 漢学の師・菊地竹庵は、こう言い切った。 「金英さん!!アンタは『地獄』を見てきたね」 その言葉を聞いた時、西有穆山こと金英和尚は、自分の幼少の頃のある光景が突如として思い
和尚さんのさわやか説法204 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 漢学の師・菊地竹庵は、こう言い切った。 「金英さん!!アンタは『地獄』を見てきたね」 その言葉を聞いた時、西有穆山こと金英和尚は、自分の幼少の頃のある光景が突如として思い
和尚さんのさわやか説法203 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 西有穆山様こと、金英和尚が江戸に上り、仏教の研鑽修行の為、駒込は吉祥寺旃檀林(きちじょうじせんだんりん)に身を投じたのは、天保12年(1841)年21才の時であった。 —そ
和尚さんのさわやか説法202 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 「へェーへぇっくしょん!!」 万吉は思わず、大きなくしゃみをした。 「誰か俺の噂してるんだべが」 万吉は南部なまりでそのくしゃみのあまりの大きさの故に驚いて、心の中でつぶや
和尚さんのさわやか説法201 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 お盆である。読者の皆さんは、それぞれに菩提寺に、あるいはお墓にと、お盆の御馳走やお花を持って、お参りなさるでしょう。 お墓では迎火を焚き、本堂ではお線香を上げる。 もう
和尚さんのさわやか説法200 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 今月号で「さわやか説法」は、200号となる。 思い返すに、第1号は平成元年の9月であり、第100号は平成9年の12月であった。 よくもまぁ、この20年間書き続けてきたも
和尚さんのさわやか説法199 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 皆さんは、郷土の偉人、明治期日本の名僧と称される八戸湊町出身の「西有穆山(にしありぼくざん)」という和尚様を御存知であろうか? 知る人ぞ知る!!知らない人は、まるっきり知
和尚さんのさわやか説法198 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 ♪ 広瀬川 流れる岸辺 思い出はかえらず 早瀬 おどる光に ゆれていた君のひとみ 季節(とき)はめぐり また夏が来て あの日と同じ 流れの岸 瀬音ゆかし
和尚さんのさわやか説法197 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 今月の「さわやか説法」では、久しぶりに「格言されどもシリーズ」を復活させたくなってしまった。 —というのも— 今年に入ってから、「安全」を脅かす事件が立て続けに起きている
和尚さんのさわやか説法196 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 新年明けましておめでとうございます。 皆様にとりまして、今年が良き年であることを御祈念申し上げます。 さて、年頭から、悪たれ川流之介が語る「それからの杜子春」の物語は、
和尚さんのさわやか説法195 曹洞宗布教師 常現寺住職 高山元延 今年も残すところ、後2週間。皆様は年の瀬を忙しくしておりますか? はたまた忘年会で楽しく過ごしてますかな? —さて— 先月号の続き…。 杜子春は、忘年会ではなくても「ち